離職票はいつもらえる?届かない場合はどうする?

会社を退職すると、いくつかの書類を発行してもらいます。なかでも、特に重要なのが「離職票」です。

離職票は失業手当に関係する大事な書類のため「いつ届くのか」「ちゃんと届くのか」と不安に思う人も多いでしょう。

今回は離職票について、退職から何日でもらえるのか、受け取る方法、届かない場合はどうすればいいのか、などをご紹介します。

離職票とは

離職票とは、会社を離職したことを証明する公的文書のことを指します。雇用保険に加入していることで発行されます。

雇用保険の加入条件は

  • 1週間の所定労働時間が20時間以上
  • 1ヶ月以上働く見込みがある
  • 学生ではないこと

です。

もし会社に「離職票は発行できない」と言われたら、雇用保険に加入していなかった可能性が高いです。

加入していた場合、給料から雇用保険料が天引きされているため、これまでの給与明細を見ると簡単に確認できます。

離職票が必要な場合と不要な場合は?

会社は雇用保険に加入している退職者全員に離職票を発行しなければなりません。

しかし、人によっては離職票がいる人といらない人に分かれます。それはどうしてでしょうか。

ここでは、離職票が必要な場合と不要な場合についてご紹介します。

必要な場合

まず、離職票が必要なのは退職後に働く場所が決まっておらず、失業手当を受給する予定がある場合です。

失業手当とは、求職者が再就職するまでの間、生活が安定するように給付される手当のことです。

  • 離職日までの2年間に12ヶ月以上、雇用保険に加入していた
  • 一定以上の求職活動を行っている

などの条件を満たすことで受けられます。申請期限は退職日から1年以内です。

給付金額はこれまでの給料と雇用保険加入期間、年齢、離職理由によって異なります。

失業手当は人によって数十万円になるので、次の仕事が未定であれば申請をおすすめします。

離職票がないと失業手当は受けられないので、必ず退職する会社に確認しましょう。

不要な場合

離職票が不要なのは、すでに次の仕事が決まっている場合です。仕事が決まっていれば失業手当を受けることができず、その結果、離職票もいりません。

また、基本的に新しい職場へ離職票を提出する必要もありません。しかし、一部の企業では前職の在籍証明として提出を求める場合があります。

採用の連絡をもらったら、離職票の必要性を聞いておくと良いでしょう。

離職票はいつもらえる?受け取る方法は?

さて、肝心の離職票はいつもらえるのでしょうか。

離職票は退職から2週間以内にもらえる場合がほとんどです。

離職票を受け取る方法は簡単で、退職する会社に「離職票がほしい」と伝えるだけです。

すると、
会社が離職証明書をハローワークに提出

ハローワークが離職票を発行し、会社に送付

そして、会社から退職者に離職票が届きます。

会社がハローワークに離職証明書を提出する期限は、退職から10日以内と決められています。

最長10日かかったとして、郵送の期間も合わせると、離職票が手元に届くのはだいたい2週間程かかります。

もし担当者が離職証明書をハローワークの窓口に直接持って行けば、最短1日で離職票の発行が可能です。

しかし、なかなかそこまでやってくれる担当者もいないので、早くても1週間は見ておきましょう。

会社から離職票がもらえない場合は?

失業手当を考えるとできるだけ早く離職票がほしい人も多いでしょう。

なかなか届かない場合「もしかしてもらえないのでは?」と心配になりますよね。

ここからは退職から2週間を過ぎても、会社から離職票がもらえない場合、どうしたらいいかをご紹介します。

退職した会社に問い合わせる

まずは、退職した会社に問い合わせてみましょう。

離職票が必要ないと勘違いしていたり、忘れていたりするかもしれません。

また、住所に誤りがあったなど、郵送トラブルの可能性も考えられます。

ハローワークで発行してもらう

もし退職した会社とトラブルがあったり、何度問い合わせしても対応してくれない場合は、ハローワークに発行してもらう方法があります。

窓口で事情を話すと、ハローワークの職員が会社に離職票を発行するように催促してくれます。

また、退職から12日以上経っていれば、ハローワークで失業手当の仮手続きができます。あくまで仮の手続きなので、そこから4週間以内に本物の離職票を提出しなければいけません。

ハローワークの職員と相談の上、手続きするようにしましょう。

離職票と退職証明書は別物!

転職先が決まっている場合、その会社から「退職証明書がほしい」と言われるかもしれません。

どちらも会社の退職を証明するものですが、離職票とどう違うのでしょうか。

それは発行元が離職票はハローワーク、退職証明書は会社という違いです。

また、離職票は公的証明ですが、退職証明書は違います。

一般的に前職の在籍証明に利用されます。

記載内容は「勤務期間」「業務内容」「役職」「給与額」「退職理由」などです。退職者が希望しない項目は省いてもらえるため、相談の上で発行してもらいましょう。

まとめ

今回は離職票について、退職から何日でもらえるのか、受け取る方法、届かない場合はどうすればいいのかをご紹介しました。

離職票は、失業手当を申請する際に重要な書類です。

退職前に会社へ伝えることで受け取れ、退職から2週間以内にもらえる場合がほとんどです。

届かない場合はハローワークに相談しましょう。失業手当は仮手続きができるので、その点も合わせて相談することをおすすめします。

退職するといろんな書類が必要で慌てますよね。この記事を参考に、離職票を無事に受け取ってください!

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