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仕事を辞める時に「離職」や「退職」という言葉を使いますが、この2つに違いはあるのでしょうか。
次の会社を見つけるために書く履歴書では、どちらを使えばいいのか迷いますよね。
さらに「辞職・退社・休職・転職」との違い、使い方も気になります。
今回は「離職」と「退職」の違いから使い方、さらに「辞職・退社・休職・転職」との違い、使い方についてもご紹介します。
では早速「離職」と「退職」の違いについて解説します。
離職とは、何らかの理由で職業から離れた状態をいいます。
特に、ハローワークや会社の人事、人材派遣会社などの職員間で使われる言い回しです。
具体的な使い方は、
などが考えられます。
退職とは、勤めている職を退くこと、仕事を辞めることをいいます。
退職金や定年退職、退職届、退職願など、勤めていた会社に関係する事柄で使われることが多いです。
具体的な使い方は
などが考えられます。
「離職」も「退職」も仕事を辞めた時に使われますが、じつは微妙な違いがあります。
それは、離職は仕事を辞めた状態のこと、退職は仕事を辞める行為のことを意味します。
例えば、離職票は「現在職についていない状態」を証明する書類に対して、退職証明書は「この会社を辞めたこと」を証明する書類です。
前述した違いを理解した上で考えると、それぞれ書類の意味合いがよくわかるでしょう。
では、「離職」と「退職」は履歴書でどちらを使えばいいのでしょうか。
結論からいうと、履歴書で使う場合は「離職」ではなく「退職」を使うようにしましょう。
だいたいの履歴書には職歴を書く欄があり、そこで「退職」という言葉を使います。
例えば
2020年 4月 株式会社〇〇 入社
2023年 3月 株式会社〇〇 一身上の都合で退職
のような形です。
「一身上の都合で離職」という使い方は一般的ではないので、注意しましょう。
また、履歴書の志望動機や自己PR欄でも退職という言葉を使うほうが無難です。
ちなみに、入社と語尾を合わせて「退社」を使おうと思う人もいるかもしれません。
退社を使っても間違いではありませんが、退職のほうが一般的なので迷ったら退職と記すようにしましょう。なお「退社」の詳しい意味は後述します。
ここまでで、離職と退職の違いがわかったと思います。
しかし、離職や退職と似た言葉は他にもたくさんありますよね…
ここからは、離職、退職と「辞職・退社・休職・転職」など他の言葉との違い、さらに使い方を解説します!
「辞職」とは、就いていた職を辞めることをいいます。退職とほぼ同じ意味をもちます。
しかし、退職は解雇など自らの意思に反して辞めることも含む一方で、辞職は自らの意思で辞める場合しか言いません。
つまり、辞職は自ら職を辞めることを強調した言い方なのです。
使い方としては「全ての責任を取るために辞職します」などが考えられます。
政治家が何らかのトラブルを起こし辞める時も、辞職という言葉がよく使われます。
辞職という言葉を使うことで、周囲から辞めろと言われた訳ではなく、自分の意思で進退を決めたことが強調されます。
「退社」とは、会社から帰ること、会社を辞めること、という2つの意味があります。後者は退職と同じ意味です。
例文は、
などです。
1だとAさんは今日の17時に会社から自宅に帰ったという意味を持ちますが、2だとBさんは3月末付けで会社を辞めたという意味になります。
誤解をうみやすいため、会社を辞めた場合は「退職」、会社から帰った場合は「退社」と使い分けたほうが良いでしょう。
「休職」とは、仕事を休んでいる状態をいいます。こちらは「離職」とニュアンスが似ていますが、全く違う意味を持ちます。
休職の意味を詳しく説明すると、会社との雇用契約を維持したまま、仕事を休んでいる状態をさします。
一方で、離職は会社との雇用契約を終了し、職業から離れています。
休職は解除したら元の会社にすぐ戻れますが、離職は元の会社に戻るならもう一度契約を結ぶ必要があり、手間がかかります。
もし会社に戻る可能性が高いなら、すぐに辞めずに休職するほうが良いでしょう。
「転職」とは、今の仕事を辞めて新しい仕事を始めることをいいます。
離職や退職と同じで、仕事を辞めるという意味もありますが、次の仕事を始めることも含むので全く違う意味をもちます。
例えば
のように使います。
今回は「離職」と「退職」の違いから使い方、さらに「辞職・退社・休職・転職」との違い、使い方についてもご紹介しました。
「離職」は職業を離れた状態のこと、「退職」は仕事を辞める行為のことを意味します。
微妙な違いなので、使い方には気をつけましょう。
「辞職・退社・休職・転職」も似た言葉ですが、それぞれ意味は違います。
使う時に混同させないように注意が必要です!
この記事を見て、意味や使い方をぜひ参考にしてくださいね。