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生活保護を申請または受給すると、必ず家庭訪問を受けることになります。
生活保護を検討中の人は、この家庭訪問がどんな内容で何を見られるのか、非常に気になりますよね。
今回は生活保護の家庭訪問はどんな感じ?初回から定期訪問まで、何を見るのかを徹底解説します。
まず、生活保護の家庭訪問を行う目的について解説しましょう。
生活保護の家庭訪問は、申請者や受給者の生活状況を把握するために行われます。
書面上で生活が苦しいと訴えても、実際の生活状況ではどうか判断がつきません。
しかし、自宅を見るとある程度、生活状況が把握できます。
例えば、どのような部屋に住んでいるのか、どのような家具や家電を使用しているのか、宝石のような高価な物品を大量に保有していないか、などです。
もし高価な物品を大量に保有している場合、家庭訪問で売却するように指導を受ける可能性があります。
ただし、それらの基準は自治体やケースワーカーによって異なります。
不明な点は、担当のケースワーカーに尋ねるようにしましょう。
家庭訪問の目的は生活状況の把握ですが、具体的にどのような部分を見るのでしょうか。
さらに、生活保護の家庭訪問には「初回家庭訪問」と「定期家庭訪問」「臨時家庭訪問」があります。
それぞれに見る部分が異なります。
ここからは、生活保護の家庭訪問で何を見るのかを家庭訪問の種類別で解説します。
生活保護を申請すると、審査中の間に初回の家庭訪問を実施します。
初回家庭訪問では、申請内容に誤りがないかを簡単に確認します。
大きなテレビなど豪華な家電があった場合、いつ頃購入したのかなど聞かれる可能性があります。
しかし、一般家庭に普及率70%の家電は生活必需品と見なされ、保有が認められています。
あまりにも高価なもの以外は、売却するように指導されることはないでしょう。
安心して初回家庭訪問を終わらせます。
生活保護の受給が開始したら、定期的に家庭訪問が行われます。
定期家庭訪問では、生活状況や自立に向けた生活を送れているかを確認します。
例えば、部屋が汚れていて健康を害する可能性はないか、服薬が正しく行われているか、などです。
また、初回家庭訪問でなかった新たな家具・家電が増えている場合、生活保護費でどのようにして購入したのかを尋ねられることもあるでしょう。
コツコツ保護費を貯めて購入したのであれば、問題になる可能性は低いです。
ケースワーカーも担当世帯が多いため、簡単な質問だけ行い、数十分で帰る場合がほとんどなので、安心して対応します。
生活保護の家庭訪問は、定期的なものだけでなく、臨時で行われるものもあります。
例えば、病院から退院したばかりで健康状態に不安がある、就職が決まりそうな状態にあるなどの場合です。
偶然近くに寄ったから、ついでに訪問する場合も考えられます。
上記のようなケースだと、健康や仕事に関する簡単な質問で家庭訪問は終わります。
また、不正受給が疑われている場合や指導を全く聞かない場合でも、複数回にわたる臨時家庭訪問が行われます。
その場合、ケースワーカーは厳しい質問や家庭訪問を入念に行うことになるでしょう。
では、一般的な生活保護の家庭訪問の頻度はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省によると、家庭訪問は1年に2回以上行うように定められています。
つまり、一般的には数ヶ月に1回程度です。
しかし、前述した通り、受給者の状況によって頻度は異なります。
ケースワーカーの指導を聞いて真面目に自立を目指す受給者の家庭訪問は少なく、指導をあまり聞かない受給者の家庭訪問は多い傾向にあります。
ケースワーカーの指導をしっかり聞いて自立に向けて行動していると、家庭訪問を少なく抑えられるでしょう。
では、最後に生活保護の家庭訪問を受ける際の注意点をご紹介しましょう。
生活保護を検討中の方から受給したばかりの方まで、ぜひ参考にしてください!
生活保護の家庭訪問は拒否できません。
生活の実態が把握できないと、生活保護費は支給できないため、当然です。
ただし、ケースワーカーによっては、部屋の中を簡単に確認するだけで、その後の話は玄関先で行ってくれる場合もあります。
特に、女性受給者で男性ケースワーカーが部屋に長く滞在することに抵抗がある人は、一度相談しても良いかもしれません。
理由もなく家庭訪問を拒否すると、不正受給などを疑われる原因となるため、注意が必要です。
生活保護の家庭訪問は、アポありの場合とアポなしの場合があります。
特に、仕事をしていない受給者は在宅が多いと思われるため、アポなしで訪問される可能性も高いです。
そんな時に不在が多いと、隠れてどこかで働いているのか、友人などに援助してもらっているのか、などと怪しまれかねません。
不正なことをしていないのに疑われるのは嫌ですよね。
もし不在時にケースワーカーが来ていた場合、メモが残されていることが多いため、すぐにケースワーカーへ連絡を取り、家庭訪問の約束を行うようにします。
そうすることで、不在の数が減り、怪しまれる可能性が低くなるでしょう。
生活保護の家庭訪問は、受給者1人とケースワーカー1人のやり取りが密室で行われる場合が多いです。
そのため、ケースワーカーから不適切な発言や指導が入る可能性もあります。
もし、そのようなことがあれば、住んでいる自治体の福祉オンブズマン(オンブズパーソン)制度を利用しましょう。
福祉オンブズマンとは、福祉サービスを利用する人の苦情を第三者機関として公正かつ中立の立場で調査する制度をいいます。
調査だけでなく、解決のために動いてくれるため、安心して相談しましょう。
ただし、ケースワーカーは生活保護受給者へ生活指導や家計指導、自立に向けた指導を行う務めがあります。
受給者が不適切な指導と感じても、実際は必要な指導の可能性も多いため、一度冷静になって考える必要があるでしょう。
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今回は生活保護の家庭訪問はどんな感じ?初回から定期訪問まで、何を見るのかを徹底解説しました。
生活保護の家庭訪問は、申請者または受給者の生活状況を知ることを目的として行われます。
初回家庭訪問では、申請内容に誤りがないか生活状況を確認します。
定期家庭訪問では、生活状況と一緒に自立に向けた生活が行われているかを確認します。
臨時家庭訪問では、健康や仕事の状況、不正受給を疑って行う場合もあります。
ケースワーカーによって異なりますが、怪しい点がなければ、部屋の隅々まで確認されることは少ないでしょう。
家庭訪問は拒否できないため、素直に受け、不在が多くならないように注意します。
ただし、ケースワーカーから不適切な指導があった場合はオンブズマン制度を利用し、苦情を行うようにしましょう。
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