生活保護受給者が健康診断を受けるには?無料?人間ドックの費用は自己負担?

生活保護受給者の医療費は、全て医療扶助で賄われています。

医療費の心配がないとはいえ、やはり病気を軽く済ませるためには、早期発見・早期治療が求められます。

そのために、1年に1回程度の健康診断が大切です。

しかし、生活保護受給者が健康診断を受けるにはどうすればいいのでしょうか。費用も気になります。

今回は生活保護受給者が健康診断を受けるには?その費用について、さらに人間ドックの費用についてもご紹介しましょう。

生活保護受給者は健康診断受診率が低い

生活保護受給者が健康診断を受ける方法をご紹介する前に、まずは、生活保護受給者の健康診断の実態について解説します。

健康診断は、現状で発覚していない病気を早期発見し、早期治療に結びつけるために重要な役割を担います。

しかし、世帯所得が低いほど、健康診断を受けない傾向があり、特に生活保護受給者は健康診断の受診率が低いと言われています。(参考:生活保護受給者における健診受診関連要因

もし病気になり、治療に時間がかかると、生活保護の目的である自立も遠くなります。

そのため、生活保護を受給する人の多くが、健康診断を受けて健康意識を高める必要があるでしょう。

生活保護受給者が健康診断を受けるには?

では、生活保護受給者が健康診断を受けるには、どうすればいいのでしょうか?

自治体の健康診査を利用する

生活保護受給者が健康診断を受けるには、自治体の健康診査を利用するのが最適です。

自分の住民票がある自治体へ問い合わせると、指定の医療機関で健康診査を受けることができます。

内容は自治体や年齢によって異なりますが、

  • 身体測定
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 診察(聴診や触診)

が含まれるのが一般的です。

また、自治体によっては、胸部エックス線撮影や心電図検査が行われる場合もあります。

健康診査は予約制の場合が多いため、一度自治体へ問い合わせて、各病院へ予約を行いましょう。

その際は、必ず生活保護受給者であることを伝え忘れないように注意します。

無料で受けられる場合が多い

そして、肝心の費用ですが、これもまた自治体によって異なります。

ただし、無料で受けられる場合が多く、費用がかかっても1,000円程度と安価なことがほとんどです。

基本の健康診査に加えて、がん検診などもオプションとして実施している自治体もあります。

オプション検査の費用は必要ですが、これも自治体によって安価で受けられる場合が多いため、がん家系の人などは積極的に受けるようにしましょう。

生活保護受給者が人間ドックを受けるには?費用は自己負担?

生活保護でも健康診断を受けられるとわかりました。

では、人間ドックはどうなのでしょうか?

費用は同じく無料?それとも自己負担になるのでしょうか?

生活保護でも人間ドックを受けられる

人間ドックとは、一般的な健康診断以上に検査項目が多い健康診断のことをいいます。

例えば、胃カメラ、大腸カメラ、マンモグラフィ、腫瘍マーカーなどが含まれる検査です。

健康診断よりも詳細がわかるため、より病気を見つけやすくなります。

そんな人間ドックは生活保護でも受けることができます。

ただし、健康診断ほど気軽にはできません。

自由診療のため費用は自己負担

人間ドックは、自由診療に含まれ、尚且つ自治体で負担してくれる場合が少ないため、基本的に費用は自己負担となります。

生活保護受給者であっても、医療扶助が利用できず、自己負担です。

人間ドックは精密検査を複数行うため、費用が高く、数万円から10万円以上になることも少なくありません。

気軽に健康診断を受ける場合は、やはり自治体の健康診査を受けるのが最適でしょう。

生活保護受給者が就職で健康診断を受ける場合は?

健康診断を受けるのは、自発的とは限りません。

就職する際に、健康診断を受けるように会社に言われることもあるでしょう。

生活保護受給者でも、そういった場合があります。

では、その時の健康診断の費用は誰が負担するのでしょうか?

最後に、生活保護受給者が就職で健康診断を受ける場合について解説します。

就職の時に健康診断書の提出が求められる場合がある

就職が決まった際、健康診断書の提出が求められる場合があります。

その理由は、法律で決められているからです。

ただし、入社以降に会社で健康診断を実施する場合は健康診断書の提出は求められません。

自分で健康診断を受けないといけないとなると、費用が心配ですよね。

また、検査項目が会社で指定されている場合は、自治体の健康診査では対応できないかもしれません。

その時は病院へ行って、自費で健康診断を受けないといけないのでしょうか。

健康診断の費用はケースワーカーに要相談

就職に必要な健康診断の費用は、必ずケースワーカーに相談しましょう。

就職に必要な費用であれば、支給される可能性が高いです。

生活保護は受給者の自立を目的としているため、自立のための費用であれば十分交渉できるでしょう。

健康診断は自費だと1万円近くかかります。

非常に大きな金額になるため、事前の相談を忘れないように注意しましょう。

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まとめ

今回は生活保護受給者が健康診断を受けるには?その費用について、さらに人間ドックの費用についてもご紹介しました。

生活保護受給者でも健康診断を受けることができます。

最適な方法は、自治体の健康診査です。

費用は自治体によって異なりますが、無料の場合が多く、気軽に受けられます。

生活保護受給者でも、人間ドックを受けることができますが、医療扶助は利用できず、費用が高額になるため注意しましょう。

就職時の健康診断は、保護費から支給してもらえる可能性が高いです。

健康診断を受ける前にケースワーカーへの相談を忘れないようにします。

健康意識を高めて、生活の自立を目指しましょう。

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