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2012年ごろ、生活保護を巡る芸能人の不正受給問題が世間をにぎわせました。
当時人気のあった芸能人たちが不正受給問題によって仕事が激減し、今もその影響が残る人もいます。
一方で、芸能人の不正受給問題ではどんなことが起きていたのか、気になる方もいるはずです。
本記事では、生活保護を巡る芸能人の不正受給問題や、問題が生じた原因を解説します。
生活保護の不正受給に関する報道が出た主な芸能人は以下の通りです。
本項目では、生活保護の不正受給報道が出た芸能人について解説します。
次長課長の河本準一さんは、2012年に生活保護の不正受給疑惑が報じられました。
きっかけは、とある女性週刊誌が「人気芸人」と名前を伏せた状態で、「芸人の母親が生活保護を受給している」という報道を行ったことです。
SNSを中心に「人気芸人とは誰か」が追及されるようになり、別の雑誌が河本さんと特定し、報道しました。
河本さんの母親は1997年から生活保護を受け取っており、15年ほど受給が続いていた状態です。
しかし、1997年当時、芸人としてブレイク前だった河本さんが援助することは難しい状況で、受給開始当時の判断は妥当とされています。
その後、次長課長としてブレイクし収入が増えると、河本さんは福祉事務所と相談しながら母親に仕送りを行っていたことも明らかとなりました。
ただ、河本さんは「当時の年収が5,000万円」といった報道があったほか、バラエティ番組において浪費エピソードも多く語っていたため、世間からの批判にさらされてしまいます。
当時人気番組「はねるのトびら」に出演中だったキングコング・梶原雄太さんも、河本さんの報道と同じ時期に、生活保護の不正受給疑惑を報じられています。
実際に受給していたのは梶原さんの母親で、足を骨折して働けないといった事情から、生活保護を受給していました。
批判の対象となったのは、梶原さんの母親が分譲マンションに住んでいたからです。
分譲マンションは梶原さんが2002年、母親にプレゼントしたもので、梶原さんは毎月40万円ほどのローンを支払っていました。
梶原さんはスポーツ紙の取材に対し、高額のローン支払いがあり、母親が生活保護になった際に援助ができなかったことを語っています。参照:スポニチアネックス
しかし、河本さんの報道を受け、梶原さんの母親自らが生活保護の受給辞退を申し出ることになりました。
90年代にドラマで活躍していたいしだ壱成さんも、生活保護の不正受給報道があった芸能人の1人です。
きっかけは週刊誌が、「いしださんが生活保護を受給しながらYouTubeでの仕事で得た収入を正しく申告していないのではないか」と報道したことです。
いしださんは週刊誌の報道を「嘘記事」と否定し、法的措置を示唆しました。
のちに、いしださんは生活保護受給当時にうつ病を患っており、働きたくても働けない状態だったため、一時的に生活保護を受給していたことを明らかにしています。参照:日刊ゲンダイ
生活保護を巡って芸能人の不正受給問題がいくつも報道され、世間は盛り上がりました。
なぜ強烈なバッシングにつながったのか、その理由をまとめています。
生活保護では、「保護よりも扶養が優先される決まり」が存在します。
民法において、「3親等までの親族に扶養義務がある」とされ、叔父・叔母・甥・姪も扶養義務の対象となり、扶養照会が行われるのです。参照:朝日新聞
河本さんや梶原さんは母親が生活保護を受け取っており、親族間の扶養義務を果たしていなかったとバッシングを受けることになりました。
一方で河本さんはブレイク以降仕送りを行っていました。
しかし、生活保護を脱却できるだけの仕送りではなかったため、批判が出たのです。
河本さんや梶原さんの不正受給問題は、問題が発覚した2012年当時、国会で取り上げられていました。
2012年当時に野党だった自民党の議員たちが、不正受給報道を国会で取り上げ、厳しく政府を追及しています。参照:日本経済新聞
こうした一連の動きが「生活保護という制度そのものへのバッシング」につながり、市民団体が、河本さんや梶原さんが所属する吉本興業へ抗議する事態に発展しました。
過去に、生活保護を受け取っていると報じられた芸能人が多く存在します。
最後に、生活保護を受け取っていた芸能人をまとめました。
国民的歌手としても知られる山口百恵さんは、引退する直前に発売した自叙伝において、生活保護を受け取っていたことを明らかにしています。
百恵さんの父親には別に家庭があり、百恵さんや妹の認知こそ行ったものの、生活費を百恵さんたちには入れなかったため、生活保護を受け取ることになったのです。
その父親は百恵さんが有名になってから、百恵さんに黙って所属事務所から借金をするといった行動を行い、百恵さんを苦しめました。
演歌歌手の森進一さんは、幼い時に生活保護を受け取って生活していたことが、NHKのファミリーヒストリーで紹介されています。
森さんが10歳の時に両親が離婚し、森さんは母親についていきました。
その後複数の土地を転々とし、親戚が住んでいた山口県にたどり着くものの、母親は病弱だったために満足に働けず、生活保護を受けざるを得なかったのです。
森さんは家族を支えるため、朝夕と牛乳配達や新聞配達を行い、中学卒業後は集団就職で大阪へ行っています。
元メロン記念日で知られる大谷雅恵さんは、2023年にバラエティー番組で生活保護と自己破産を行ったことを明らかにしています。
バイトをしながらタレント活動をしていた大谷さんはコロナ禍前からライブ配信を行い、月に50万円ほどの収入を稼いでいました。
大谷さんはバイトを辞めて、配信一本に絞ることを決断しますが、その後コロナ禍となり、ライブ配信に多くのライバルが参入し、大谷さんは埋没していったのです。
大谷さんは配信機材の購入費用や部屋の飾りといったものを購入しており、最終的には500万円も借金をすることになりました。
生活保護受給中は借金返済ができないため、大谷さんは自己破産を行い、現在は現金だけでの生活を強いられています。
生活保護の不正受給額はわずか0.29%とわずかであり、不正受給が起こりにくいシステムとなっています。参照:日本財団
しかし、生活保護の不正受給疑惑の報道以降、生活保護に対する世間の認識はポジティブになったとは言えません。
生活保護はあくまでも「健康で文化的な最低限度の生活」を守るために必要な制度であり、生活に困っている人は今すぐに申請すべきものです。
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