生活保護受給者はペットを飼ったらダメ?注意点も合わせてご紹介!

ペットを飼っているけど、生活が困窮してしまい生活保護を受給したい…

でも、ペットの飼育は生活保護では認められないのでは?と心配になっている方、必見!

今回は生活保護受給者はペットを飼ったらダメなの?飼育における注意点も合わせてご紹介していきます。

ペットは家族同然ですよね!

ぜひこの記事で、生活保護とペットについて参考にしてください!

生活保護受給者はペットを飼ったらダメ?

では早速、生活保護受給者はペットを飼ったらダメなのか、ご紹介していきます。

生活保護でもペットを飼っていい!

結論からいうと、生活保護を受給していてもペットを飼うことは可能です!

生活保護は「健康で文化的な最低限度の生活」が保証された制度で、今回の件でいうと「文化的な」という部分が当てはまるでしょう。

生活保護であっても、よほど高額でない限り、趣味や娯楽を楽しむことが許されています。

ペットの飼育を禁止するような規定はありませんし、生活保護費で賄える範囲であれば、全く問題ありません。

常識の範囲であれば、ペットを飼っているから生活保護が受けにくい、ということもありません。

また、現在生活保護を受給している方がペットの飼育を始める場合も大丈夫です。

ただし、いくつか注意が必要なため、後述のペットを飼う時の注意点を参考にしてください。

ペットの飼育で心が癒されるメリットも

生活保護を受給しているのに、ペットを飼育するのはおかしいとの意見が一部で見られます。

しかしその一方で、ペットの飼育には生活保護受給者にとって大きなメリットがあるという側面もあります。

それはペットの飼育で心が癒されるという点です。

これは数々の研究で証明されています。

例えば、高齢者はペットを飼育することによって、「孤独感が癒され、友情や安心感がもたらされ、世話をすることによって自己効力感が高まる(引用:https://www.bgu.ac.jp/assets/old/center/library/image/kyukiyo5_85-93.pdf)」と言われており、ペットの癒し効果で血圧が低下するという身体的結果も現れています。

また、犬などの散歩が必要なペットの場合、運動不足解消にも繋がります。

生活保護受給者は働いていない人が多いため、孤独感を感じやすく、自分の存在意義を見失っている人も少なくはないでしょう。

そんな人を前向きにしてくれるのがペットの存在ということです。

なので、生活保護だからペットを飼うなんて…と罪悪感を感じずにペットの存在を支えに社会復帰や健康的な生活を目指しましょう。

ただし、やみくもにペットを飼うことは絶対にいけません!!

生活保護受給者がペットを飼う時の注意点は?

ここからは、生活保護受給者がペットを飼う時の注意点をご紹介します。

ペットは家族同然であり、大切な命です。

これから飼う方は特に注意点を熟読してくださいね!!

ペットはきちんと責任をもって飼う

1つ目は、ペットはきちんと責任をもって飼うことです。

これは生活保護受給者だからではなく、ペットを飼育する全ての人に当てはまります。

ペットは人間同様に食べ物を食べますし、排泄もします。

散歩が必要な動物もいれば、しつけが必要な動物もいます。

病気もしますし、ケガもします。

それら全ての責任を飼い主が負うことになります。

ペットは見ているだけだと可愛いですが、実際に飼うとなると大きな手間がかかるものです。

そして、ペットの飼育を決めたら基本的に最期まで責任をもって育てなければなりません。

ペットによりますが、飼育期間は数年から数十年と長期に渡ります。

そこまでしっかり責任をもてるのか、その覚悟を必ずもって飼育を始めましょう!

ペットにはお金がかかる

2つ目は、ペットにはお金がかかることです。

ご飯代やトイレ用品、光熱費やリード、首輪などのペットグッズが必要になります。

ペット関連で特にお金がかかるのが医療費です。

生活保護を受給していると、人間の医療費は全額支給されるため、お金がかかりません。

しかし当然ですが、生活保護はペットの医療費までは補助してくれません。

しかも、ペットには任意の保険しかないため、医療費がかなり高額になります。

ペット&ファミリー損保の調べによると、ペットの骨折の平均治療費は93,062円です。(参考:https://www.i-hoken.info/pet/insurance/petfamily/

もしペットが骨折した場合、このくらいの資金を生活保護費から捻出しなければならないことを念頭に置いておきましょう。

ペット可の賃貸物件は少なく、家賃が高い

3つ目は、ペット可の賃貸物件は少なく、家賃が高いことです。

まずは、生活保護を受給しながら新たにペットを飼おうと考えている人の場合です。

今住んでいる物件がペット可でないのであれば、ペット可の賃貸物件へ引っ越さなければいけません。

しかし、ペット可の物件はそう多くはありません。

特に猫の場合、驚くほど少なく、もしペット可と書かれていても、犬だけOKで猫はNGの物件がほとんどです。

さらに、もし見つかったとしても家賃が平均よりやや高いことが多いです。

生活保護受給者は、住宅扶助の上限までの物件にしか住むことができません。

多少の予算オーバーなら多めに見てもらえるかもしれませんが、例えば、住宅扶助が5万円なら7万円の家賃の家に住むことは難しいでしょう。

さらに、引越し費用に関しても問題が生じます。

生活保護では正当な理由がある場合の引越しには、住宅一時扶助という引越し費用が支給されます。

しかし、ペットを飼うために引っ越す場合、自己都合での引越しとなるため、引越し費用が自己負担になります。

また、すでにペットを飼っていてペット可の物件に住む人が、生活保護を申請する場合でも賃貸物件に関して注意が必要です。

それは今の家賃が住宅扶助を大きく上回るようであれば、ケースワーカーから引越しするように指導を受ける可能性が高いからです。

そうなると、前述した通り、住宅扶助の範囲に収まる新しい物件を探し、引越し作業も行う必要が出てきます。

生活保護を受給しながらペットを飼うのは、簡単なことではないことがわかりますね。

多頭飼いには指導が入る場合もある

4つ目の注意点は、多頭飼いには指導が入る場合もあることです。

前述した通り、ペットを飼育することはお金も手間もかかる簡単なことではありません。

1匹でも大変なのに、複数飼うとなるとさらに負担がかかるため、ケースワーカーもすんなりとは認めてくれないでしょう。

受給に対して悪印象になる可能性もあるため、できるなら多頭飼いは避けたほうがいいでしょう。

ただし、もうすでに多頭飼いをしていて生活保護を受給したい場合は生活保護費でうまくやりくりして、物件も頑張って探す努力をしましょう。

諦めずに探せばきっと良い物件が見つかりますよ!

まとめ

今回は生活保護受給者はペットを飼ったらダメなの?飼育における注意点も合わせてご紹介しました。

生活保護受給者でもペットを飼うことができます!

さらに、ペットの飼育には心を前向きにしてくれる素晴らしい効果があることもわかりました。

しかし、「責任をもって飼うこと」「お金がかかること」「賃貸は少なく家賃が高いこと」「多頭飼いには指導が入る可能性があること」など、注意点はいくつかあります。

これから飼い始めようか検討中の方は、よ〜く考えた上で決断しましょう。

すでに飼っている方は、注意点を見つめ直し、計画的にペットの飼育を行いましょう。

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