ニートと引きこもりの違いは?現状や原因、国の支援も徹底解説!

ニートと引きこもりの違いをご存知ですか?

混同されやすい2つの言葉ですが、じつは違いがあるのです。

そして、これらのどちらも社会問題として深刻です。

今回はニートと引きこもりの違いは?現状や原因、国の支援も全てあわせてご紹介します。

この記事を参考に、ぜひ知識を深めてください。

ニートと引きこもりの違いは?

早速、ニートと引きこもりの違いについてご紹介します。

これらの違いは「社会参加」にあります。

では、それぞれの定義をみてみましょう。

ニートの定義

ニート(NEET)とは、イギリスで生まれた言葉です。

厚生労働省での定義は、以下の通りです。

ニートとは15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者
引用:「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究

35歳以上は、「中年無職者」や「中年ニート」「高齢ニート」と呼ばれています。

また、ニートは上記の条件に当てはまったうえで、家族以外の他者と関わりがある、つまり、社会参加がある人を指します。

具体的にいうと、仕事はしておらず、今後する予定はないが、友人などとコミュニケーションはとっている状態です。

引きこもりの定義

一方、引きこもりの定義は以下の通りです。

「ひきこもり」はさまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態のこと

引用:「『ひきこもり』対応ガイドライン(最終版)の作成・通知について|厚生労働省

引きこもりは、学校や仕事に行っておらず、なおかつ家族以外の社会参加がない状態です。

ただし、外出に関しては明記されていないため、外へ買い物やレジャーへ行っても家族以外の他者とコミュニケーションを取ることがなければ、ひきこもりの定義に入ります。

引きこもりと聞けば、自宅や自室から全く出てこない人を想像する人も多いと思いますが、じつは違うのです。

ニートと引きこもりの大きな違いは「社会参加」で、ニートは「社会参加がある」、引きこもりは「社会参加がない」点がポイントです。

日本でのニートと引きこもりの現状は?

次に、日本でのニートと引きこもりの現状をご紹介します。

社会問題として注目され続けて、何年も経ちますが、ニートや引きこもりは何人ほどいるのでしょうか。

総務省が行った「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」では、ニート(15~34歳)の人口は59万人、中年ニート(35〜45歳)の人口は37万人と示されています。

また、内閣府が行った「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」では、引きこもりの人口は約146万人と言われています。

ニートの人口も多いですが、引きこもり人口も非常に多く、深刻です。

高齢社会であり、人手不足であるこの時代に、これだけ多くの人間が就労していない現状は、日本全体としても大きなデメリットでしょう。

ニートや引きこもりになる原因は?

では一体どうして、ニートや引きこもりになったのでしょうか。その原因が気になります。

当然、それぞれの原因は異なりますが、一般的に以下の理由が多いと考えられます。

  • 学校や職場での挫折
  • 対人関係のトラブル
  • コミュニケーションを取るのが苦手

学校や職場で挫折したことで、外との接点が切れ、そのまま新しい場所へ向かう気力を失い、ニートや引きこもりへと発展する場合が多いようです。

心理的な面が大きく、休むことが大切である一方で、休めば休むほど社会復帰が遅れる傾向もあり、ニートや引きこもりを脱出するのは容易とは言えません。

必要に応じて、医療機関を受診したり、カウンセラーで自分の心理状態を把握したりして、心身の健康を整えましょう。

ニートや引きこもりに対する国の支援は?

ニートや引きこもりの解決は、自分や周囲だけでできることばかりではありません。

国の支援など専門機関に頼る必要もあります。

最後に、ニートや引きこもりに対する国の支援について解説しましょう。

ひきこもり地域支援センター

引きこもりへの支援として、ひきこもり地域支援センターの存在があります。

ひきこもり地域支援センターとは、一言で表すと、引きこもり専門の公的な相談窓口です。

社会福祉士や精神保健福祉士、保健師、公認心理師、臨床心理士などの資格を持つコーディネーターが相談対応や訪問支援などを行います。

ハローワークや保健センター、福祉事務所、民間団体など、その人に必要だと思われる機関へ繋げてくれるため、解決のきっかけになります。

ひきこもり地域支援センターは各都道府県や政令指定都市に設置されています。

以下がリストなので、ぜひ参考にしてください。

https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000515493.pdf

生活困窮者自立支援

生活困窮者自立支援も、ニートや引きこもりに対する国の支援サービスです。

生活困窮者自立支援とは、生活保護の一歩手前の状態にある人に対して、自立して生活できるよう支援プランなどを作成してくれるサービスです。

ニートや引きこもりの多くは両親に扶養されています。

その両親もいつか亡くなるため、親亡き後に生活が困窮するおそれがあります。

そういった面で、ニートや引きこもりも支援対象とする場合があります。

相談だけでなく、仕事の支援、自立のための住宅支援など幅広い支援が受けられます。

以下からお住まいの管轄センターで、ご相談ください。

ハローワーク

1人でできることが多い人は、ハローワークへ直接相談へ行っても構いません。

ハローワークでは、求人情報だけでなく、職業訓練の受講も可能です。

いきなり働き始めるのは難しい人や、職歴がなくて就職活動に自信がないという人は、職業訓練で手に職をつけたうえで就職活動を行いましょう。

そのほうが自信もつき、人とのコミュニケーションも取れるため、ちょっとしたリハビリにもなります。

少し勇気はいりますが、思い切って案内を聞くだけでも参加してみましょう。

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まとめ

今回はニートと引きこもりの違いは?現状や原因、国の支援も全てあわせてご紹介しました。

ニートと引きこもりの違いは「社会参加しているか、していないか」です。

両者とも働いていませんが、ニートは家族以外の他者とコミュニケーションを取っており、引きこもりはとっていないという違いがあります。

日本には、15~34歳のニートが59万人、35〜45歳の中年ニートが37万人、引きこもりは約146万人もおり、非常に深刻です。

国の支援制度である以下のサービスを利用して、ニートや引きこもりを脱却しましょう。

  • ひきこもり地域支援センター
  • 生活困窮者自立支援
  • ハローワーク

簡単なことではありませんが、少しずつ外の世界へ出てみると、心身ともに健康になり、充実した毎日が過ごせるはずです。

家族以外の他者にも頼って、復職を目指しましょう。

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