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生活保護世帯で子どもがいる場合、教育費の捻出に苦労する人も多いでしょう。
学校での教科書代だけでなく、修学旅行や林間学校ではまとまったお金が必要になるため、余計に大変です。
今回は生活保護から修学旅行・林間学校の費用は支給されるのか、注意点なども合わせてご紹介します。
では早速、生活保護から修学旅行・林間学校の費用は支給されるのかを解説しましょう。
生活保護世帯に馴染みがあるのが、子どもの教育のために支給される教育扶助です。
教育扶助では、義務教育に必要な学用品代や給食費が支給されます。
修学旅行・林間学校の費用もこの教育扶助から支給されると思っている人も少なくないでしょう。
しかし、じつは教育扶助からは修学旅行・林間学校の費用は支給されません!
では、生活保護世帯の子どもたちは修学旅行・林間学校に行けないのでしょうか?
いえ!生活保護世帯の子どもでも、修学旅行・林間学校へ行けます。
その費用は、就学援助から賄われるためです。
就学援助とは、生活保護世帯だけでなく、その他の低所得世帯も対象とした支援制度です。
支給項目は自治体によって異なりますが、例えば以下のようなものがあります。
生活保護世帯は、これらの中から教育扶助や医療扶助と重複しない項目のみ就学援助を受けることができます。
生活保護世帯が就学援助を受ける際、申請が必要な場合と不要な場合があります。
学校もしくは自治体の窓口へ問い合わせることをおすすめします。
就学援助から支給される修学旅行・林間学校の費用は、自治体によって上限が決まっていたり実費支給であったり、対応が様々です。
この部分も自治体の窓口またはホームページから確認するようにしましょう。
もし修学旅行・林間学校の費用が支給金額を上回るようなら自己負担が必要になります。
事前に準備できるように、早めに問い合わせましょう。
ここからは、就学援助から修学旅行・林間学校の費用を受け取る時の注意点をご紹介します。
非常に重要な注意点なので、ぜひご覧ください!
就学援助では修学旅行・林間学校の費用は、行事が終わってから後払いで支給されます。
しかし、修学旅行・林間学校の費用は一般的に先払いが多いでしょう。
つまり、一度は自己負担して、後に費用が返金されるということです。
自己負担分は生活保護費を貯金して用意する必要があります。
また、行事終了からどのくらい経って返金されるかは、自治体によって異なります。
数ヶ月後のところもあるため、注意が必要です。
もしどうしても貯金ができず、先払いが難しければ、担当のケースワーカーもしくは学校へ相談するようにしましょう。
場合によっては、生活福祉資金貸付制度を利用し、お金を借りることができるかもしれません。
2つ目の注意点は、就学援助を利用できるのが小中学生のみであることです。
就学援助は義務教育の期間しか対応しておらず、高校生には同様の制度はありません。
では、高校生の修学旅行費用はどうしたらいいのでしょうか。
ここからは、生活保護世帯が高校生の修学旅行費用をどう捻出すればいいのかを解説しましょう。
1つ目の方法は、高校生本人がアルバイトすることです。
生活保護世帯は働いてアルバイト代をもらうと収入認定されるため、一部の控除を除き、生活保護費が減額になり収入は大きく増えません。
しかし、修学旅行に行くために高校生本人がアルバイトするのであれば、収入認定の対象外になる場合があります。
まずは、担当のケースワーカーに修学旅行の費用を貯めるためにアルバイトすると伝えましょう。
そこで認められれば、修学旅行の費用をアルバイトで稼いでも問題ありません。
黙って働くと、不正受給になる可能性があるため、必ず事前にケースワーカーに相談しましょう。
2つ目の方法は、生活保護費から毎月貯金することです。
生活保護は貯金してはいけないと思っている人も多いですが、そんなことはありません。
生活保護でも、家電が壊れたり突然の出費に対応できるように一定額の貯金が認められています。
こちらも事前にケースワーカーに、修学旅行の費用を貯金していると説明すれば、没収されることもありません。
高校によっては、数ヶ月前から積立てする場合もあります。それだと間違って使わずに済むため、安心ですね。
義務教育までの旅費に関しては、就学支援制度で賄えそうですが、修学旅行にはそれ以外にも費用がかかります。
ここからは、生活保護世帯が修学旅行へ行く時の費用面の注意点をご紹介します。
旅行へ行くには当然、事前準備が必要です。
この事前準備にも意外とお金がかかります。
例えば、旅行カバン、パジャマ、適切な上着、下着などです。
自宅で使用しているものを修学旅行でも使えばいいのですが、学校による指定のものでは注意が必要です。
旅行カバンは子どもが一人で持てるもの、さらに、リュックや肩掛けなど、指定されている場合もあります。
また、普段は目につかない下着類に関しても、友人と一緒にお風呂へ入るためにできれば綺麗なものを用意したいと思う親が多いでしょう。
さらに、修学旅行ではお小遣いが必要な場合もあります。
義務教育の間はお土産代などの数千円程度で済みます。
しかし、高校生にもなると、現地でグループ活動のための交通費や食事代なども含まれる可能性があるため、要注意です。
10,000円〜30,000円程度を見積もっておき、最終的には学校へ相場を問い合わせると良いでしょう。
最後に、修学旅行に関する費用相場をご紹介します。
なお、ここで紹介するのは小中高と公立の場合です。
私立になると、さらに高額となります。
公立小学校の修学旅行費用相場は、20,000円〜30,000円と言われています。
中学高校とは違って、泊まる日数が少ないため、そこまで高額にはならないようです。
しかし、この費用相場は各自治体によって異なります。
さらに、ここ数年の物価高騰により、上記以上の修学旅行費がかかる場合も少なくありません。
公立中学の修学旅行費用相場は、50,000円〜70,000円です。
なお、上記の費用相場は公益財団法人日本修学旅行協会が実施した2023年度の調査に基づくものです。
中学校の修学旅行は小学校よりも1泊増える、2泊3日が多いため、費用が高くなっています。
そして、公立高校の修学旅行費用相場は、70,000円〜100,000円です。
こちらの金額も日本修学旅行協会の調査によるものです。
中学校よりやや金額が高くなりますが、ほとんど同じといっていいでしょう。
行き先が海外になると、さらに高くなります。
費用の不安がある場合は、高校入学時に先生へ問い合わせておくと良いでしょう。
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今回は生活保護から修学旅行・林間学校の費用は支給されるのか、注意点なども合わせてご紹介しました。
生活保護から修学旅行・林間学校の費用は支給されません。
しかし、義務教育の間は就学援助でこれらの費用を賄うことができます。
就学援助の支給は後払いのため、事前に貯金しておく必要があります。
もし貯金できなかった場合は、担当のケースワーカーもしくは学校に相談しましょう。
生活福祉資金貸付制度が利用できるかもしれません。
また、就学援助は義務教育のみ対象で、高校生の修学旅行費用は支給されません。
そのため、高校生の修学旅行は本人がアルバイトでお金を貯めるか、生活保護費から毎月貯金するかで賄います。
高校生本人がアルバイトする場合は必ず事前にケースワーカーに「修学旅行費用のため」と伝え、収入認定されないように相談しておきましょう。
修学旅行は一生に数回しかない貴重な体験です。
子どものために、事前に準備しておくことが大切です。
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