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生活保護を受給すると、さまざまな支援が無料で受けられます。
その中でも驚きなのが眼鏡を無料で作れることです!
ただし、手順をしっかり踏む必要があります。
今回は生活保護で眼鏡を作る時は無料!その手順と注意点をまとめてご紹介していきます。
まずは、どうして生活保護で眼鏡を作る時、無料で作ることができるのか、ご紹介しましょう。
また、作れる眼鏡の上限金額もみていきます。
生活保護で眼鏡を作る時は、医療扶助を利用することができます。
医療扶助とは、生活保護受給者が受けられる扶助の1つで、病気やケガの治療として必要な医療費を支給してくれる制度です。
眼鏡は医療扶助の中の治療材料という項目に当てはまります。
治療材料とは、医師が必要だと認めた治療のための材料のことを指します。例えば、義肢や杖などがあげられ、眼鏡もこの中の1つです。
生活保護受給者には、治療材料の必要最小限のものを現物支給することが定められています。
また、眼鏡を作る際には眼科の受診が必要になりますが、眼科受診費用も医療扶助から賄われます。
つまり、生活保護受給者は医療扶助の利用により、眼鏡を一切の自己負担額なしで作ることができるのです。
ちなみに、眼鏡を作れる条件は視力が1.0以下の人です。
生活保護受給者が眼鏡を無料で作れるとはいえ、当然、ハイブランドの眼鏡を作ることはできません。
生活保護で作れる眼鏡は上限金額が決まっています。
だいたい18,000円から25,000円前後で、視力の度数によって異なります。また、遠近両用や乱視の場合だと数千円追加されます。
眼鏡の上限金額は自治体によって違うため、詳細は眼鏡を作る際にケースワーカーに確認するようにしましょう。
では次は、生活保護で眼鏡を作るための手順をご紹介していきます。
必要となる書類がいくつかありますが、手順としてはとても簡単です!
ぜひ参考にして、眼鏡を作っていきましょう。
眼鏡が必要だと感じたら、すぐに担当のケースワーカーに相談を行います。
すると、「医療費給付の申請」と眼鏡を作るための「治療材料給付の申請」を行うように促されるでしょう。
申請が済んだら、眼科を受診する際の「医療券」と眼鏡が必要だと証明するための「給付要否意見書」がもらえます。
次は、眼科に行って眼鏡が必要だということを証明してもらいます。
どの眼科に行っても良いわけではありません。必ず医療扶助の医療券が使用できる指定医療機関の眼科を受診します。
そして、①でもらった「医療券」と「給付要否意見書」を渡します。
眼科検診を行い、眼鏡が必要であれば医師に「給付要否意見書」を記入してもらいます。
さらに、検査に基づいた眼鏡の「処方箋」も一緒にもらいましょう。
調査を終え、支給対象者と認められれば保護費が毎月支給されます。
②で記入してもらった「給付要否意見書」と眼鏡の「処方箋」を持って、眼鏡屋に行きます。
この時は好きな眼鏡屋を自分で選んでも構いません。完成した眼鏡を取りに行く必要があるため、できれば行きやすい近所のお店を選ぶと良いでしょう。
ただし、生活保護受給者の眼鏡販売に慣れていないお店もあるかもしれません。事前に問い合わせを行うことをおすすめします。
好みの眼鏡フレームを選択し、「見積書」を発行してもらいます。
そして、医師に記入してもらった「給付要否意見書」、眼鏡の「処方箋」、眼鏡の「見積書」を持って福祉事務所へ提出を行います。
受理されるのに、数週間から1ヶ月ほど時間がかかります。
受理が完了すれば、眼鏡屋から連絡があるため、眼鏡を取りに行って終了です!
途中で書類の種類や手順がわからなくなったら、すぐにケースワーカーに相談しましょう。
誤って自分で眼鏡代を支払ってしまうと、無料にはなりません。絶対に注意しましょう。
なお、自治体によって手順が違う場合があります。担当のケースワーカーに説明された順番を守って眼鏡を受け取るようにしてください。
最後に、生活保護で眼鏡を作る時の注意点をご紹介します。
1番注意が必要なのが、自分で眼鏡代を支払うと無料にならないことです。
前述した通り、書類など準備した場合でも、うっかり自分で支払いを済ましてしまった場合、無料にならない可能性が高いです。
また、眼鏡が無料になると知らずに眼鏡を購入し、その後に無料になると知った場合、原則として眼鏡代を請求することはできません。
それは治療材料は現物支給と決まっているからです。
うっかり眼鏡を買ってしまわないように注意しましょう。
治療材料には耐用年数が決まっており、眼鏡の耐用年数は4年です。
そのため、基本的に4年間は再支給なしで使い続けなければいけません。
生活保護に保証されているのは、最低限度の生活ですから、コロコロ眼鏡を変えることはできないのです。
ただし、普通に使っていても、落として壊してしまったり視力がもっと悪くなって度数が合わなくなったり、4年以内に買い替えが必要になることもあります。
その際は、担当のケースワーカーに相談を行いましょう。状況によっては4年以内の再支給が認められる場合もあります。
最近の眼鏡は、ブルーライトカットや耐熱性のあるレンズ、傷に強いレンズ、オシャレなカラーレンズなど、さまざまなオプションが含まれるものがあります。
大抵のオプションは追加料金が必要です。
生活保護で支給される眼鏡は、そのようなオプションを選ぶことは認められていません。
たとえ、上限金額に余裕があったとしても難しいでしょう。
生活保護で支給される眼鏡はあくまで、治療材料なので致し方ありません。
もしオシャレで機能性の高い眼鏡がほしい場合は、生活保護費を貯金して自分で購入しましょう。
ただし、医師が認める何らかの事情がある場合は許可が出る可能性があります。そういった事情がある人は担当のケースワーカーに相談してみると良いでしょう。
眼鏡が無料で支給されるなら、コンタクトレンズも対象では?と思う人もいるかもしれません。
しかし、コンタクトレンズは原則として対象外です。
コンタクトレンズは眼鏡で代用することができ、尚且つ眼鏡以上に費用がかかるため、生活保護の最低限度に当てはまらず、支給対象とはならないのです。
どうしてもコンタクトにしたい場合、こちらも自分で生活保護費を貯めて購入する必要があります。
ただし、医師が認める何らかの事情がある場合は認められる可能性があります。とても難しいと思いますが、事情がある人はケースワーカーや医師に相談してみましょう。
今回は生活保護で眼鏡を作る時は無料!その手順と注意点をまとめてご紹介しました。
生活保護で眼鏡を作る時は無料で作ることができます。
ただし、手順をしっかり守らないと無料にならない場合があるため、注意が必要です。
担当のケースワーカーとしっかり相談を行った上で、眼鏡の支給をしてもらいましょう。
しっかり見える眼鏡を使うと、生活も便利になりますよ!