障害者雇用で正社員になるにはどうしたらいい？現状と方法を徹底解説！

「障害者雇用の求人って非正規雇用が多いイメージ」

「障害者雇用でも正社員として安定して働きたい」

「正社員になるためにはどうしたらいいの？」

このような悩みを抱えた障害者の方も少なくないでしょう。

今回は障害者雇用で正社員になるには？現状とそのための方法について徹底解説していきます。

障害者雇用での採用は会社から障害への配慮が受けられるという大きなメリットがあります！

この記事を参考に、障害者雇用での正社員を目指しましょう。

障害者雇用は正社員になれない？現状は？

まずは、障害者雇用の現状についてご紹介します。

障害者雇用は正規雇用が少ない

多くの人がご存知の通り、障害者雇用は正規雇用が少ないのが現状です。

「令和5年度　障害者雇用実態調査」から障害別の無期契約の正社員の割合を見てみましょう。

	身体障害者	知的障害者	精神障害者	発達障害者
無期契約の正社員割合	53.2％	17.3％	29.5％	35.3％

身体障害者は50%以上とやや高めですが、知的障害者、精神障害者、発達障害者はいずれも40%以下の低い割合となっています。

障害者雇用で正規雇用が少ない理由は、症状によってできる作業が限られる、働ける時間が限られる、社内で配慮できる余裕がないなど、さまざまなことが考えられます。

逆に非正規雇用だと、柔軟に休みを取れたり、時短勤務が可能なので、あえて非正規雇用を選ぶ人も多いでしょう。

障害者雇用でも正社員募集している企業はある

前述のように、障害者雇用は正規雇用が少ないのが現状ですが、大手企業では積極的に障害者雇用での正規雇用を行っている会社もあります。

例えば、大塚商会、ソフトバンク、アスクル、キャノン、HONDAなどです。

そもそも40人以上雇用している事業主には、以下の障害者の法定雇用率が義務付けられています。

民間企業　2.5％
国・地方公共団体　2.6％
都道府県などの教育委員会　2.5％

従業員が多ければ多いほど、障害者雇用枠も多くなり、障害への配慮も余裕を持って行ってくれるでしょう。

障害者雇用で正社員になりたい人は、大手企業を狙うのがポイントかもしれませんね。

障害者雇用で正社員になる人の特徴は？

さて次は、障害者雇用で正社員になる人の特徴をご紹介します。

フルタイムで働ける

正社員として働く場合、そのほとんどでフルタイム勤務が求められます。

フルタイムとは、週5日1日8時間、週40時間労働が基本です。

業務状況によっては多少の残業もあるかもしれません。

この勤務時間が自分には難しい、症状的にしんどいという場合は、非正規雇用で働くほうが自分にあっているといえるでしょう。

スキルがある

2つ目はスキルがあることです。

スキルと聞くと、何かすごいことのように聞こえますが、要するに業務内容に合った作業がスムーズにできるかということです。

また、向上心があり、作業内容をすぐに吸収できるかなども求められてきます。

これまで経験がない場合は、資格を取得する、ハローワークなどで講習を受けるなど、業務内容に対しての努力をアピールできると良い印象を与えられるでしょう。

社内で円滑なコミュニケーションが取れる

3つ目は社内で円滑なコミュニケーションが取れることです。

やはり会社で働くためには、作業内容の共有や申し送りが大切になります。

協調性を持っているとチームとしても作業しやすく、業務もうまく回るでしょう。

また適切なコミュニケーションは社内の人間関係構築にも役立ちます。

もし体調面で不安な日があっても、人間関係がうまくいっていれば他の従業員にフォローしてもらいやすく、自分の働きやすさにも繋がるでしょう。

障害者雇用で正社員になるにはどうしたらいい？

では最後に、障害者雇用で正社員になるにはどうしたらいいのかを解説します。

前述した特徴をクリアしても、正社員になる方法がわからなければ、ずっと非正規雇用のままです。

障害者雇用からどういったステップで正社員になれるのでしょうか。

契約社員など非正規から正社員登用

そもそも障害者雇用に正社員募集が少ないと困っている人は、契約社員などの非正規雇用から正社員登用を目指しましょう。

障害があるとどうしても気になるのが日々の症状です。

会社としても、安定して働いてくれるのか、休みが多くならないかという点が心配になり、最初は非正規雇用で募集する場合が多いです。

もし安定して働けて、さらに業務もスムーズにこなせるとわかれば、正社員登用したいと思う会社もあるでしょう。

ただし、求人募集時から非正規雇用だけを求めている会社もあります。

そういったところで働いても、ずっと正社員にはなれません。

そのため、面接時に正社員登用があるかを聞くようにすると良いでしょう。

スキルをアップして正社員求人に応募

最初から正社員として入社したい場合は、それなりのスキルが必要になります。

例えば、資格を持っている、非正規であっても他社で優秀な経験があるなどです。

もし現状でスキルがない場合でも、資格取得、講習を受けるなどでスキルアップが可能です。

また、障害者雇用の正社員募集は多くないため、障害者雇用向けの転職サイトや転職エージェント、ハローワークなどを利用するようにしましょう。

一般の求人より情報が豊富なため、より自分にあった業務が見つかるかもしれませんよ。

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まとめ

今回は障害者雇用で正社員になるには？現状とそのための方法について解説しました。

障害者雇用の現状は、以下のように正規雇用が少ない状況です。

	身体障害者	知的障害者	精神障害者	発達障害者
無期契約の正社員割合	53.2％	17.3％	29.5％	35.3％

しかし、障害者の法定雇用率が決まっていることもあり、大手企業は積極的に障害者の正社員雇用を行っています。

障害者雇用で正社員になる人の特徴は、フルタイムで働ける人、スキルがある人、社内で円滑なコミュニケーションが取れる人です。

また、障害者雇用で正社員になるには方法が2つあります。

1つは非正規から正社員登用、2つ目はスキルアップして正社員求人に応募です。

経験があまりない人は非正規から正社員登用を目指すのがおすすめですが、反対に経験豊富な場合は正社員求人に応募するほうがスムーズに正社員になれるでしょう。

多少時間はかかっても、自分にとって身体的、精神的なストレスの少ない仕事を探すことが大切です。

長く続けられる仕事を慎重に見つけましょう。

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