【生活保護】医療券のもらい方や使い方は?マイナンバーでのオンライン資格確認とは?

生活保護を受給すると、医療費が無料になります。しかし、うまく手順を踏まないとお金がかかる場合もゼロではありません。

生活保護受給者が病院へ受診するには、医療券というものが重要です。

今回は生活保護の医療券について、もらい方や使い方をご紹介します。

また、近年、医療券はマイナンバーカードでも発行可能となりました。その概要や方法についても解説しましょう。

生活保護受給者が使う医療券とは?

まずは、生活保護受給者が使う医療券についてご紹介しましょう。

一般的には病院へ行くと、健康保険証を窓口へ提示します。

しかし、生活保護を受給するようになると、原則として健康保険証が没収されます。

そして、生活保護受給者が病院を受診する時はこの「医療券」を渡すことになります。

医療券を使うことで無料で受診できます。この制度が医療扶助です。

逆に、医療券を忘れたら医療費を自己負担する可能性も出てきます。しかも、健康保険証がないため、全額請求となり、高額です。

生活保護受給者にとって、医療券は非常に重要なことがわかりますね。

【生活保護】医療券のもらい方や使い方が知りたい!

そもそも医療券はどこでもらえて、どうやって使うのでしょうか?

ここからは、生活保護の医療券のもらい方や使い方についてご紹介しましょう。

医療券のもらい方

医療券を発行してくれるのは、管轄の福祉事務所です。そのため、医療券が必要になったら担当のケースワーカーに連絡するようにしましょう。

大切なのは、医療券をもらうのは原則として病院へ行く前であることです。

そして、医療券の有効期限以内であれば、次に受診する時は新しい医療券をもらう必要はありません。

つまり、A病院へ受診する時に医療券を渡したら、1週間後の再診では医療券は不要ということです。

ただし、医療券の有効期限がその月中である場合、月をまたぐと再発行が必要になる可能性が出てきます。詳細は管轄の福祉事務所に問い合わせるようにしましょう。

さらに、注意すべきなのは、新しい病院へ行く場合は別の医療券を発行してもらわないといけない点です。

医療券には、指定の医療機関名が記されています。そのため、A病院で使える医療券はB病院では使えないのです。

また、医療券は地域によって受け取り方が違います。

生活保護受給者が福祉事務所に取りに行く場合と、福祉事務所が直接病院へ郵送またはFAXしてくれる場合があります。

管轄の福祉事務所はどちらなのか、担当のケースワーカーに確認し、スムーズに医療券を受け取りましょう。

医療券の使い方

医療券は生活保護受給者を受け入れている指定医療機関のみでしか使えません。

医療券発行の際に、指定された病院へ持っていくようにしましょう。

指定された病院でなければ医療券は使えないので、その部分が大きな注意点です。

病院へ医療券を持っていけば、そのまま窓口へ手渡すだけでOKです。

あとは病院側が医療扶助として処理してくれ、生活保護受給者は医療費無料で医療を受けられます。

【生活保護】医療券なしで病院へ行っていい?

ここまでで、医療券は事前にもらいに行き、指定医療機関のみでしか使えないことがわかりました。

では、うっかり医療券発行を忘れて、今まで受診したことがない病院へ行く場合、どうなるのでしょうか?

その場合は、以下2つの可能性が考えられます。

  • 一度医療費を立て替えて負担し、後に医療券を発行し返金してもらう
  • 医療費を全額負担し、返金もなし

医療券を持たずに向かった病院が生活保護受給者を受け入れている指定病院である場合、後日医療券を発行し持っていけば、一度立て替えた医療費を全額返金してくれる可能性が高いでしょう。

しかし、生活保護受給者を受け入れていない医療機関もあります。その場合は、例え医療券を後日発行しようと思っても医療費は無料になりません。

医療券発行を忘れた場合は、診察前に事情を説明し、医療券の後日発行でも対応可能かを必ず確認しましょう。

医療券なしで病院へ行く可能性は、発行を忘れた場合だけではありません。

医療券を取りに行く時間がない救急の際は、どうしたらいいのでしょうか?

その場合は、救急病院の窓口または電話で事情を説明して、受診可能か問い合わせます。

救急を要する場合は、医療券なしでの受診が認められる可能性が高いです。しかし、念のために事前確認するのが安心です。

病院の窓口で聞く場合は、生活保護受給者証を持っていくことでスムーズに対応してくれる場合があります。持参するようにしましょう。

生活保護の医療券発行が変わる!マイナンバーでのオンライン資格確認とは?

福祉事務所へ医療券を受け取りに行かないといけない場合、生活保護受給者にとって大きな手間になりますよね。

福祉事務所が直接病院へ郵送する場合も、同様に職員の負担となります。

そこで、それらの手間やコストをカットするために考えられた制度がマイナンバーカードでのオンライン資格確認です。

ここからは、新しく導入される医療券のオンライン資格確認についてご紹介しましょう。

オンライン資格確認とは

オンライン資格確認とは、マイナンバーカードを利用したオンラインでの確認方法です。

これを利用すれば、担当のケースワーカーに連絡した後、医療券を取りに行かずにマイナンバーカードを持参し病院へ行くだけで、医療費が全額無料になります。

オンライン資格確認は、以下を目的に導入されています。

より手軽になることで、病院を受診するハードルを下げることができますね。

いつからスタートする?

このオンライン資格確認は、2024年3月1日よりスタートしています。

ただし、マイナ保険証に対応している病院のみ利用が可能です。

現在すでにマイナ保険証対応病院は増えつつあります。

今後はさらに多くの病院でオンライン資格確認が可能になるはずです。

マイナンバーカードがない場合は?

マイナンバーカードをまだ作っていない、作りたくない人も少なくはないでしょう。

マイナンバーカードがない人は医療券がもらえないのでは?と心配する人もいると思いますが、そんなことはありません。

マイナンバーカードがない場合でも、これまでと同様の方法で医療券の発行が可能です。

オンライン資格確認の方が便利ではありますが、マイナンバーカードが任意である以上、これまでの医療券がなくなることはないと予想できるため、安心してくださいね。

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まとめ

今回は生活保護の医療券について、もらい方や使い方、さらに、マイナンバーカードで発行できるオンライン資格確認についても解説しました。

生活保護の医療券は、生活保護受給者が無料で医療を受けるために非常に重要なものです。

基本的に、病院へ受診前にケースワーカーへ連絡し、医療券を発行、その医療券を持参した上で受診する形になります。

医療券は指定の医療機関でしか使えないですが、使い方に関しては持参するだけなので簡単です。

医療券なしで病院へ行くと、医療費の立て替えや自己負担となる可能性があるため、事前に発行することを忘れないようにします。

ただし、救急の場合は無理せず病院へ行きましょう。その際は、窓口で生活保護受給者であることを告げると安心です。

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