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生活保護を受給すると生活費や住宅費、医療費などを支給してもらえますが、一方でいろいろと制限も出てきてしまいます。
高齢になると、生活保護のまま介護サービスは受けられるのか心配がありますよね。
なかでも、食事や入浴、機能訓練などの支援を行ってくれるデイサービスの利用を希望する高齢者は多いでしょう。
今回は生活保護受給者でもデイサービスなどの介護サービスは利用できるのか、さらに自己負担額はどのくらいかかるのかをご紹介していきます。
では早速、生活保護受給者でもデイサービスなどの介護サービスは利用できるのか、ご紹介していきましょう。
結論からいうと、生活保護受給者でもデイサービスなどの介護サービスの利用は可能です。
生活保護受給者は、介護扶助という扶助によって、一般的な介護保険サービスと同等のサービスを受けることができます。
つまり、介護サービスの1つであるデイサービスの利用も可能になります。
ただし、当たり前ですが、デイサービスを利用するには一般の方同様に、要支援1・2、要介護1〜5の介護認定を受けている65歳以上でなければなりません。
生活保護でデイサービスの利用を希望する場合は、まず担当のケースワーカーへ相談し、介護保険の窓口で申請を行いましょう。
デイサービスを利用できることはわかりましたが、自己負担額は一体いくらになるのでしょうか?
ここも安心してください。
生活保護受給者は、介護サービスを利用する際の自己負担分も介護扶助によって賄われます。
つまり、実質無料で介護サービスを受けることができるのです。デイサービスも同様です。
ただし、介護保険の対象ではないデイサービスでの食事代は必要になってきます。
その他の介護保険対象外の部分も同じく自費になり、それらは生活扶助から支払う必要があります。
自費扱いとなる食事代の相場は、600〜1,000円と言われています。食事以外にもおやつが出れば、おやつ代も請求されるため、注意してください。
限られた生活保護費からのやりくりでは、急な出費になると払えない場合もありますよね。
そうならないために、事前に食事代やおやつ代がいくらになるのか、問い合わせておくと安心でしょう。
もしデイサービスでの食事代が出せない場合は、半日型のデイサービスが利用できないかなど、ケースワーカーやケアマネージャーに相談しておくのがおすすめです。
また、生活保護受給者が受けられる介護サービスは、一部制限される場合もあります。
それは、生活保護受給者が介護サービスを受ける際、担当する生活保護課に許可をもらう必要があるからです。
例えば、ケアマネージャーが週5日デイサービスへ通うケアプランを作ったとしても、担当する生活保護課が「そんなに必要ない」と判断すれば、週3日などに減らされてしまいます。
やはり生活保護は「最低限度の生活」を保証するものなので、介護サービスも最低限度の利用しか許可されないようです。
ここで気になるのが、生活保護受給者でも一般同様にデイサービスの内容を受けられるのか、そもそもデイサービスではどのようなサービスが受けられるのか、ですよね。
次は生活保護受給者が受けられるデイサービスの内容について解説します。
デイサービスとは、通いながら介護を受けられるサービスのことで、自宅で自立した生活が送れるように、または食事や入浴などの日常的なお世話を手伝うことを目的とした介護施設です。
具体的には以下のようなサービス内容があります。
介護が必要な人にとっては、日常生活の補助的な介護サービスを受けられる場所と、イメージしやすいと思います。
しかし、デイサービスには大掛かりな介護が必要でない高齢者も通っています。
例えば、自立して食事ができる、排泄ができる人です。
なかには、「私はまだ元気だから介護施設なんて」と言ってデイサービスの利用を避ける高齢者もいるでしょう。
しかし、デイサービスはそういった方にとっても、大きなメリットがあります。
それは機能訓練やレクリエーションを受けられることで、健康維持や認知症予防ができるからです。
幅広くメリットがあると理解した上で通うと、デイサービスがさらに楽しい場所になりそうですね。
健康維持のためにデイサービスに通いたい生活保護受給者にとって、他の人とサービス内容に違いはないか、心配に思う人もいるでしょう。
安心してください!
生活保護受給者の方もデイサービスで受けられるサービスは一般の人と変わりません。
他の方と同様に、必要な分のサービスを受けられます。
生活保護受給者だからといって、他の人と区別されることもないので安心です。
さて、ここまでで生活保護受給者がデイサービスなど介護サービスを利用できることをご説明しました。
元気に年齢を重ねることができれば1番ですが、要介護状態が進んでしまう可能性も大いに考えられます。
そんな時、生活保護受給者は介護施設に入ることができるのでしょうか?
こちらも結論からいうと、生活保護でも介護施設に入所することは可能です!
生活保護受給者が入れる介護施設は、「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「グループホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などです。
この中で特に多いのが「特別養護老人ホーム」、特養と呼ばれる介護施設です。
特養は公的な介護施設のため、比較的、費用負担が少なく済みます。
そのため、常に満室で入居待ちが多いのが特徴です。
また、入所対象が要介護3以上と状態が重い方が多いため、順番を待てば誰でも入れるという訳ではありません。
それ以外の民間の介護施設でも入所は可能ですが、施設によっては生活保護受給者を受け付けていないところもあるため、そこは注意しなければなりません。
では、生活保護受給者が介護施設に入所する際、どのくらいの自己負担額が必要になるのでしょうか?
答えは、介護施設へ入所しても基本的に全て生活保護費で賄われるため、自己負担は必要ありません。
生活保護費には、住宅扶助や生活扶助、医療扶助、介護扶助がありますが、それらが介護施設の利用料に当てられます。
生活保護受給者は将来の資金に不安を抱えている人が多いでしょう。
そのため、介護関連の費用がかからないのは、とても安心できる部分ですね。
ただし、生活保護受給者を受け入れてくれる介護施設は決して多くはありません。
例えば、介護付き有料老人ホームの場合、生活保護受給者を受け入れている施設は9.5%というデータもあります(「平成25年度有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関する実態調査研究事業報告書」(公益社団法人全国有料老人ホーム協会))。
とても少ないですよね。
なので、生活保護受給者の介護施設探しは、長期間かかることを念頭に行う必要があるでしょう。
施設の種類や地域などを広げて探してみる、順番待ちを申し込む、常に情報を集めておく、など、さまざまな工夫を行いましょう。
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今回は生活保護受給者でもデイサービスなどの介護サービスは利用できるのか、さらに自己負担額はどのくらいかかるのかをご紹介しました。
生活保護受給者でもデイサービスなどの介護サービスは利用でき、しかも、実質無料なことがわかりました。
また受けられるデイサービスの内容は一般の人と同様です。
さらに、介護施設に入所することも可能で、ここでも原則自己負担なしで入ることができます。
生活保護受給者は高齢者が多いため、介護の心配を抱えた人は少なくありません。
この記事を参考に、安心して適切な介護サービスを利用していきましょう!
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